「歩くと膝が痛い」「立ち上がるときにズキッとする」「走ると膝の外側が痛い」――
このようなお悩み、実は多くの方が感じている症状です。
膝の痛みは年齢を問わず起こりますが、原因や対処法を知っておくことで、早めの改善・予防が可能です。
今回は、膝痛の主な原因と、自宅でもできる対処法についてお話しします。
■ 膝の痛みの主な原因
膝は、歩く・立つ・走るなど、日常生活のあらゆる動作で使われる関節です。
そのため、さまざまな原因で痛みが出やすい場所でもあります。
① 筋肉のバランスの崩れ
太もも（大腿四頭筋）やお尻の筋肉が硬くなったり、反対に弱くなったりすると、膝への負担が増えます。
特に、太ももの前側ばかりが緊張している人は、膝のお皿（膝蓋骨）が引っ張られて痛みが出やすくなります。
② 関節軟骨のすり減り（変形性膝関節症）
中高年の方に多くみられる症状です。
膝の軟骨がすり減ることでクッション性が低下し、関節同士がこすれて痛みや腫れが起こります。
歩き始めや立ち上がり時に痛むのが特徴です。
③ 膝蓋靱帯炎・腸脛靱帯炎（ランナー膝）
スポーツやランニングでのオーバーユース（使いすぎ）によって、膝のお皿の下や外側に炎症が起こる症状です。
若い世代や部活動をしている方にも多く見られます。
④ 姿勢や歩き方のクセ
猫背や反り腰、O脚などの姿勢の崩れも、膝への負担を大きくします。
体のバランスが崩れると、特定の部位にだけ力が集中して痛みが出やすくなります。
■ このような動作で痛みが出るときは…
- 歩くと痛い → 関節や筋肉のすり減り・硬さが関係している場合が多いです。
- 立ち上がる時に痛い → 大腿四頭筋の硬さや、膝関節の炎症が考えられます。
- 走ると痛い → 腸脛靱帯炎（ランナー膝）や靭帯の炎症の可能性があります。
症状の出るタイミングを知ることで、原因の特定につながります。
■ 自宅でできる膝痛の対処法
① 冷やす or 温める
- 急に痛みが出た、腫れている → 冷やす（アイシング）
- 慢性的な痛み、こわばり → 温める（入浴・温湿布）
症状によって使い分けましょう。
② ストレッチ・軽い運動
膝に負担をかけない範囲で、太ももやふくらはぎを伸ばすストレッチがおすすめです。
特に、太ももの前後をバランスよく緩めることが大切です。
③ 体重管理
体重が1kg増えると、膝にはその数倍の負担がかかるといわれています。
日頃の食生活や運動習慣も膝の健康に直結します。
④ 正しい姿勢・歩き方を意識
猫背・反り腰を直すことで、膝へのストレスを大きく減らせます。
膝だけでなく、骨盤や足首のバランスも整えることが重要です。
■ 接骨院でのケア
当院では、膝の痛みの原因を探り、
- 筋肉・関節の調整
- 姿勢・骨盤バランスの改善
- ストレッチやセルフケアの指導
などを行っています。
痛みを一時的に取るだけでなく、「再発しにくい膝」をつくることを目指しています。
■ まとめ
膝の痛みは、年齢や運動量に関係なく誰にでも起こる症状です。
放っておくと関節の変形や慢性化につながることもあります。
「歩くのがつらい」「階段が怖い」「立ち上がる時に痛む」など、少しでも気になる症状があれば、
お早めにご相談ください😊
