「投げられるから大丈夫」は要注意!
「ボールを投げると肘が痛い」
「練習後になると肘に違和感がある」
「以前より肘が伸ばしにくい気がする」
野球を頑張る中高生に、このような症状はありませんか?
成長期に繰り返しボールを投げることで肘に負担がかかり、骨・軟骨・靱帯・腱などに障害が起こることがあります。
これが「野球肘」です。
「まだ投げられるから大丈夫」と我慢していると、痛みが長引いてしまうこともあります。
今回は「中高生に多いスポーツ障害」シリーズ第4回として、野球肘の原因・症状・身体のケアについてご紹介します。
野球肘ってどんな障害?
野球肘とは、繰り返しボールを投げることで肘に負担がかかり、痛みや動かしにくさなどが生じる障害の総称です。
投球動作では、肘に繰り返し大きな負荷がかかります。
特に成長期の中高生は身体が発育途中にあるため、日々の練習による負担を軽視しないことが大切です。
野球肘という名前ですが、障害される場所はひとつではなく、肘の内側・外側・後方などに症状が現れることがあります。
こんな症状はありませんか?
- ボールを投げると肘が痛い
- 練習後に肘が痛くなる
- 肘の内側・外側・後ろ側に違和感がある
- 肘を伸ばすと痛い
- 肘が最後まで伸びにくい
- 肘を曲げにくい
- 以前よりボールを投げにくくなった
- 休むと楽になるが、投げるとまた痛くなる
ひとつでも当てはまる場合は、身体からのサインかもしれません。
痛みが強くなってからではなく、「ちょっと気になる」という段階から身体をケアすることが大切です。
なぜ野球肘になるの?
原因のひとつとして考えられるのが、投球による肘への繰り返しの負担です。
ただし、投球動作は肘だけで行っているわけではありません。
足で地面を踏み込み、下半身から体幹、肩、肘、手へと連動して力を伝え、最後にボールを投げています。
そのため、
- 肩まわりの動き
- 肩甲骨の動き
- 体幹の使い方
- 股関節の動き
- 身体の柔軟性
- 練習量や疲労の蓄積
など、肘以外の状態も投球時の身体への負担を考えるうえで重要です。
「肘が痛いから肘だけを見る」のではなく、身体全体を確認することがポイントです。
「まだ投げられるから大丈夫」は要注意!
中高生の場合、多少痛みがあってもボールを投げられることがあります。
そのため、
「試合に出たい」
「レギュラーから外れたくない」
「チームに迷惑をかけたくない」
という気持ちから、痛みを我慢してしまう選手も少なくありません。
しかし、痛みや違和感が出ている状態で同じ負荷を繰り返せば、症状が長引くことがあります。
「投げられるかどうか」ではなく、「いつもと違う症状が出ていないか」をチェックしましょう。
こんな小さな変化も見逃さないで!
強い痛みだけが身体のサインではありません。
- 最近、投げ終わったあとだけ肘が重い
- ウォーミングアップ中に少し肘が気になる
- 肘の曲げ伸ばしに左右差を感じる
- 肩や背中まで張るようになった
- 投球フォームが以前と違う気がする
- 練習後の疲れがなかなか取れない
このような変化がある場合も、無理を続けないことが大切です。
「まだ大丈夫」と我慢せず、早めに当院へご相談ください。
野球肘を予防するために大切なこと
① 投げすぎに注意する
毎日の部活動だけでなく、試合や自主練習なども含めると、想像以上に多くのボールを投げていることがあります。
練習と休養のバランスを考えましょう。
② 疲れているときは無理をしない
疲労が蓄積すると、身体を普段通りに使いにくくなることがあります。
「休むこと」も、長くスポーツを続けるために必要なコンディショニングのひとつです。
③ 肩・肩甲骨・体幹・股関節もケアする
投球は全身運動です。
肘だけではなく、肩・肩甲骨・背中・体幹・股関節などの柔軟性や動きを整えておくことも大切です。
④ 違和感の段階で相談する
「ものすごく痛くなったら行こう」ではなく、
「少し違和感がある」「最近ちょっと投げにくい」
という段階で身体の状態を確認しておくことをおすすめします。
野球を頑張る中高生を当院がサポートします!
当院では、野球をはじめスポーツを頑張る中高生の身体のケアを行っています。
肘に痛みがある場合も、肘だけを見るのではなく、
- 肩や肩甲骨の動き
- 肘の動き
- 筋肉の緊張
- 体幹の状態
- 股関節など下半身の動き
- 左右差
などを確認しながら、一人ひとりの身体の状態に合わせて施術やコンディショニングを行います。
また、必要に応じて鍼灸施術などを組み合わせながら、練習や試合で負担のかかった身体をケアしていきます。
「試合が近いから休みたくない」
「練習を続けながら身体をケアしたい」
「肘だけではなく身体全体を見てほしい」
そんな中高生や保護者の方も、まずはお気軽にご相談ください。
痛くなる前から身体のメンテナンスを
スポーツを長く続けるためには、ケガをしてから身体をケアするだけではなく、日頃から身体の状態を確認することも大切です。
特に成長期は身体が大きく変化する時期です。
練習量が増えたり、身体が急に成長したりすると、それまで問題なくできていた動作でも負担がかかることがあります。
当院では、痛みがある選手だけではなく、スポーツを続けるための定期的なコンディショニングについてもご相談いただけます。
まとめ
野球肘は、繰り返しの投球によって肘に負担がかかることで起こるスポーツ障害です。
しかし、投球は肘だけで行うものではありません。
肩・肩甲骨・体幹・股関節など、身体全体が連動して動いています。
だからこそ、肘に痛みが出てから肘だけをケアするのではなく、身体全体の状態を確認することが大切です。
「投げると少し痛い」
「最近、肘に違和感がある」
「身体が硬くなっている気がする」
そんな小さな変化を感じたら、我慢せず当院へご相談ください。
これからも思い切り野球を続けられる身体づくりを、一緒にサポートしていきます。
中高生に多いスポーツ障害シリーズ
第1回(急性) 捻挫
第2回(急性) 肉離れ
第3回(慢性) オスグッド病
第4回(慢性) 野球肘 ← 今回
第5回(慢性) 野球肩
第6回(慢性) シンスプリント
第7回(慢性) ジャンパー膝
※症状や身体の状態には個人差があります。強い痛みや腫れ、しびれ、肘が動かしにくいなどの症状がある場合には、状態に応じて適切な対応をご案内します。気になる症状がある場合は、まずは当院へご相談ください。

