中高生に多いスポーツ障害「肉離れ」
部活やスポーツの練習中に、突然「ブチッ」とした感覚とともに強い痛みが走ったことはありませんか?
それは「肉離れ」の可能性があります。
肉離れは、ダッシュやジャンプ、急な方向転換など、瞬間的に強い力が筋肉にかかったときに起こりやすいスポーツ外傷です。
今回は「中高生に多いスポーツ障害」シリーズ第2回として、肉離れの原因・症状・応急処置・スポーツ復帰についてご紹介します。
そもそも「肉離れ」ってどんなケガ?
「肉離れ」は一般的な呼び方で、スポーツ動作などによって筋肉が急激に引き伸ばされ、筋線維などが損傷する状態を指します。
特に、太ももの裏(ハムストリングス)・太ももの前(大腿四頭筋)・ふくらはぎなどに起こりやすいケガです。
「筋肉が本当に全部切れてしまう」という意味ではなく、損傷の程度には幅があります。
中高生が肉離れを起こしやすいのはこんな場面!
① 急にダッシュしたとき
短距離走やサッカー、バスケットボールなどで、止まった状態から一気に加速すると、筋肉に大きな負荷がかかります。
特にダッシュの瞬間は、太ももの裏やふくらはぎなどに強い力が加わるため、肉離れが起こることがあります。
② 急に止まった・方向転換したとき
スポーツでは「走る」だけでなく、急停止や切り返しも頻繁に行います。
走っている状態から急に減速したり、方向を変えたりすると、筋肉が強く引き伸ばされることがあります。
③ ジャンプ・着地をしたとき
バスケットボールやバレーボールなど、ジャンプ動作が多い競技では、踏み込みや着地の際にも筋肉へ大きな負荷がかかります。
④ 疲労がたまっているとき
練習が続いて筋肉の疲労が蓄積していると、普段と同じ動作でも身体を思うようにコントロールできないことがあります。
「今日はいつもより身体が重い」という日は、無理をしないことも大切です。
肉離れをすると、どんな症状が出る?
- 運動中に突然、強い痛みを感じる
- 「ブチッ」「ピキッ」とした感覚がある
- 痛くて走れない・歩きにくい
- 筋肉を伸ばすと痛い
- 患部を押すと痛い
- 腫れや皮下出血が出ることがある
症状は損傷の程度によって異なります。
「少し痛いだけだから大丈夫」と無理にプレーを続けると、損傷を悪化させる可能性があります。
「痛いけど動ける」は要注意!
肉離れは、損傷の程度によって症状が異なります。
そのため、歩ける・動けるからといって、必ずしも軽いケガとは限りません。
スポーツ中に突然痛みが出た場合は、そのまま練習を続けるのではなく、まず運動を中止して患部の状態を確認しましょう。
肉離れをした直後はどうする?
スポーツ中に肉離れが疑われる痛みが出た場合は、まず運動を中止することが大切です。
無理にストレッチしない
「筋肉が硬くなったから伸ばそう」と、痛みがある状態で強くストレッチするのは避けましょう。
急性期には、損傷した筋肉へさらに負担をかけないことが重要です。
患部を冷やす
急性のケガでは、必要に応じて患部を冷やすなどの応急処置が行われます。
ただし、痛みが強い場合や腫れが目立つ場合、歩けない場合などは、自己判断で済ませず医療機関への相談をおすすめします。
肉離れは「痛みがなくなった=すぐ復帰」ではありません
ここは、部活動をしている中高生に特に知っておいてほしいポイントです。
痛みが落ち着いてきても、筋肉の状態が十分に回復しているとは限りません。
いきなり全力ダッシュやジャンプ、試合形式の練習に戻るのではなく、状態を確認しながら徐々に運動量を戻していくことが大切です。
復帰を急ぐと、再び同じ場所を痛める可能性があります。
「痛くないから全力!」ではなく、「段階的に戻す」ことを意識しましょう。
肉離れを予防するには?
① 運動前に身体を動かす
いきなり全力で走り出すのではなく、軽いジョギングなどで身体を温めてから、競技に必要な動きを行いましょう。
② 筋肉の柔軟性を保つ
日頃から自分の身体の状態を確認し、必要に応じてストレッチなどを取り入れましょう。
③ 疲労をためすぎない
練習量が多い時期は、休養もトレーニングの一部です。
「練習を休む=サボる」ではありません。
身体を回復させることも、ケガを防ぎながら競技を続けるためには重要です。
④ 痛みを我慢して練習しない
練習中にいつもと違う痛みを感じたら、早めに指導者や保護者に相談しましょう。
こんなときは早めに医療機関へ
- 強い痛みで歩けない
- 急激に腫れてきた
- 皮下出血が広がっている
- 筋肉にへこみを感じる
- 痛みが強く、時間が経っても改善しない
- スポーツに復帰したいが、痛みや違和感が残っている
肉離れは、筋肉の損傷だけでなく、腱との境目などが損傷している場合もあります。
当院ではスポーツによる筋肉の痛みにも対応しています
当院では、スポーツによる筋肉の痛みや違和感に対して、状態を確認しながら施術を行っています。
肉離れが疑われる場合には、無理に施術を行うのではなく、必要に応じて医療機関への受診をご案内することもあります。
また、痛みが落ち着いた後のコンディショニングや、スポーツへの復帰に向けた身体のケアについてもご相談ください。
まとめ
肉離れは、ダッシュ・ジャンプ・急な方向転換など、スポーツ中の瞬間的な動作によって起こることがあります。
特に中高生は部活動などで運動量が多く、痛みがあっても「練習を休みたくない」と無理をしてしまうことがあります。
しかし、ケガをしたときに大切なのは、早く練習に戻ることではなく、適切に回復させてから競技へ復帰すること。
「ブチッ」「ピキッ」とした突然の痛みが出たら、無理をせず運動を中止しましょう。
身体の状態を確認しながら、焦らず段階的にスポーツへ復帰することが大切です。

