中高生に多い「オスグッド病」
部活動やスポーツを頑張っている中高生に多い、膝の痛み。
特に「膝のお皿の下が痛い」「走ったりジャンプしたりすると痛む」「膝の下が出っ張ってきた」という症状がある場合、オスグッド病の可能性があります。
「成長期だから仕方ない」「そのうち治る」と思って、痛みを我慢していませんか?
今回は「中高生に多いスポーツ障害」シリーズ第3回として、オスグッド病の原因・症状・悪化させないためのポイントについてご紹介します。
オスグッド病ってどんな病気?
オスグッド病は、成長期の子どもに起こりやすい膝のスポーツ障害のひとつです。
膝のお皿の下には「脛骨粗面(けいこつそめん)」という部分があり、ここには太ももの前にある大腿四頭筋が、膝蓋腱を介してつながっています。
成長期には骨が成長している一方で、スポーツなどによって繰り返し強い力が加わることで、この部分に負担がかかり、痛みや腫れなどの症状が出ることがあります。
特に、走る・ジャンプする・蹴るといった動作を繰り返すスポーツでは注意が必要です。
なぜ中高生に多いの?
オスグッド病は、特に成長期のスポーツ選手にみられます。
成長期は身長が大きく伸びる時期です。
その時期に、部活動などで走ったりジャンプしたりする動作を繰り返すことで、膝周辺に繰り返し負荷がかかります。
そのため、スポーツをしている中高生では、膝の痛みが続く場合にオスグッド病が疑われることがあります。
こんな症状はありませんか?
- 膝のお皿の下が痛い
- 走ると膝が痛む
- ジャンプすると痛い
- 階段の上り下りで痛みが出る
- 正座やしゃがみ込みで痛い
- 膝のお皿の下が腫れている
- 膝の下が出っ張ってきた
- 運動をすると痛いが、休むと楽になる
このような症状がある場合は、単なる「成長痛」と決めつけず、状態を確認することが大切です。
「成長痛だから大丈夫」と思っていませんか?
子どもの膝の痛みを「成長期だから仕方ない」と考えてしまうことがあります。
しかし、子どもの運動器の痛みにはさまざまな原因があり、痛みが続く場合には注意が必要です。
「成長期だから痛いだけ」と自己判断せず、スポーツをしていて膝の痛みが続く場合は、一度専門医に相談しましょう。
オスグッド病になりやすいスポーツ
オスグッド病は、膝を繰り返し使うスポーツでみられます。
- サッカー
- バスケットボール
- バレーボール
- 陸上競技
- バドミントン
- その他、走る・跳ぶ動作が多いスポーツ
特に、ダッシュ・ジャンプ・キック・急な方向転換などを繰り返す競技では、膝周辺への負担が増えます。
痛みを我慢して部活動を続けるのは要注意
「練習を休みたくない」
「試合が近いから休めない」
そう思って、膝の痛みを我慢して運動を続けてしまうことがあります。
しかし、痛みがある状態で負荷をかけ続けると、症状が長引く可能性があります。
まずは現在の痛みがどの程度なのか、どの動作で痛むのかを確認することが大切です。
オスグッド病の対策で大切なこと
① 痛みがあるときは無理をしない
まず大切なのは、痛みを我慢して運動を続けないことです。
特に走る・ジャンプする・蹴るなど、痛みが出る動作を繰り返す場合は、運動量を調整する必要があります。
② 太ももの前だけでなく、身体全体の状態を確認する
膝だけを見て終わりにするのではなく、股関節や足関節など、下半身全体の動きも確認することが大切です。
スポーツ動作では、膝だけでなく股関節・足首なども連動して働いているためです。
③ 身体の柔軟性を保つ
日頃から太もも周辺や股関節、ふくらはぎなどの柔軟性を確認し、自分に合ったコンディショニングを行いましょう。
ただし、痛みが強いときに無理にストレッチするのは避け、専門家に相談してください。
④ 練習量や休養も見直す
毎日の練習だけでなく、休養や身体の回復もスポーツを続けるためには重要です。
痛みが続いている場合は、練習量や内容を見直すことも必要になります。
当院ではスポーツを頑張る中高生の身体のケアを行っています
当院では、スポーツによる膝の痛みや身体の不調について、お話を伺いながら身体の状態を確認しています。
膝だけを見るのではなく、股関節や足首なども含めて、スポーツ動作や身体の使い方を確認しながらケアを行います。
ただし、強い痛みや腫れがある場合、症状が長期間続いている場合などは、まず医療機関での診断をおすすめすることがあります。
まとめ
オスグッド病は、成長期の中高生にみられる膝のスポーツ障害のひとつです。
特に、走る・ジャンプする・蹴るなどの動作を繰り返すスポーツでは、膝周辺に負担がかかります。
「成長期だから仕方ない」と痛みを我慢するのではなく、痛みが続くときは身体からのサインとして考えることが大切です。
スポーツを長く続けるためにも、痛みが出たときは早めに身体の状態を確認しましょう。

